私たち八雲町民は、自分が住む八雲町が大好きです。
常日頃からこの素晴らしさを、みなさまにお伝えしたいと思っていました。
木々花々が一斉に芽吹き色彩乱舞の春、短いながらも凝縮された青を残す夏、まもなく訪れる厳しい季節を前に燃えるような赤に染まる秋、一切の音が吸い込まれていくような純白の冬。
どこにでもある北国の風景。しかし、365日変化する風景とそこに刻まれる色。
ただ過ぎ去っていく日常に、ふとカメラのファインダーを向けると、そこにはとても贅沢な時間が刻まれていました。
自治体に眠る膨大な写真
そんな素顔の八雲町を紹介したい。
町民の日常の営みを、雄大な自然を、町のありのままの姿をそのままご覧に入れたい。
そのような中でふと目にした「広報やくも」。
どこの町(自治体)でも、町の広報誌を発行してます。
行政からのお知らせの他にも町内での出来事、折々の行事、そういったものから誌面は作られていますが、写真もたくさん載っています。
この広報誌用にその時々の広報担当者たちが撮りためた写真は、見事にその時代と歴史を写し取っています。
しかし残念ながら、印刷され広報誌に掲載されるのはその僅かでしかありません。多くの眠ったままの写真やネガフィルムたちになんとか日の目を当てたいと私たちは考えました。
素晴らしい感性の町民写真家に感謝
さらに八雲町内では多くのアマチュア写真家の方々が活躍されています。
文化祭などでは、素晴らしい町の情景を毎年のように発表されておられます。
八雲で暮らす町民の普段の目線で撮られた四季の移ろい、太古から変わらぬ営みを育む動植物たち。
そういった八雲町の歳時記を、多くのみなさまに見てもらいたい、との思いでご協力をお願いしたところ、ご快諾いただきました。この場をお借りして感謝申し上げます。
膨大な画像のデータベース
この度「八雲町観光資源調査・PR事業」として、これら写真・フィルム等のアナログ媒体全てをデジタルデータ化し、「八雲町フォトギャラリー」としてインターネットで広く公開する事になりました。
町の所有する写真のほかに、町内外のアマチュア写真家皆様のご協力を得て、約1万8千枚の画像データを整理し公開する運びとなりました。
素晴らしい八雲町の画像をふんだんにご用意しております。十分にご堪能頂けるものと思っております。
さらには、実際の八雲に来ていただき、生の八雲を是非見ていただきたい。そんな、契機にこの「八雲町フォトギャラリー」なれば、本当に幸いです。
なお、デジタル化作業に必要なマンパワーは、平成23年度緊急雇用創出推進事業を活用させていただきました。
ご協力頂いた写真家のみなさま(五十音順)
河田 實氏(M-Kawata)
1954年日高管内の静内(新ひだか町)に産まれる。元町職員。
休日にはカメラを持って町内の野山を駆け巡る。個人の趣味で撮っていると謙遜するが、昆虫・は虫類の写真は感動さえ与える。秘蔵写真の公開に期待。
高見健生氏(T-Takami)
1927年八雲町鉛川に産まれる。
総合病院X線技師として勤務の傍ら、写真撮影に道内を行脚する。特に道南の秀峰「雄鉾岳」や道東で「丹頂鶴」を数多く撮影。現在は町内でご隠居生活中です。
田澤和夫氏(K-Tazawa)
1945年八雲町内に産まれる。
役場を定年退職後、写真にはまる。四季折々に小動物を中心に撮影。長期間(時間)ねばっての、苦労の写真も多い。暖かみがある動物の表情にまでこだわる。町内在住で、現在も精力的に撮影活動中です。
水上詔明氏(N-Mizukami)
1943年樺太(サハリン)に生まれる。
八雲町在住時から、八雲町内や大沼をホームグラウンドに撮影。現在、大沼(北海道七飯町)に居を移し写真撮影を積極的に行っている。北の写真家集団「DANNP」会員。
八雲山車行列実行委員会
八雲山車行列は、長沼の夜高あんどん祭りと斜里のしれとこ斜里ねぷたと合わせて、北海道三大あんどん祭りと言われています。1979年に若者を中心にはじまったイベントが起源となっており、毎年7月第1金・土曜日に20数台の山車が八雲のメインストリートを練り歩く姿は圧巻です。